用宗漁港は、古書「駿河の国風土記」によれば、持舟村(今の用宗)は手越原あたりまで入り江に面した湊で、沿岸漁業発祥の地であり、隣村の益津郡焼津湊(現在の焼津漁港)と共に発展を続けてた。漁場は駿河湾の清水湊より石部浜までの約7里の間で、安倍川が流入する急深な沿岸は魚類の恰好な生息地になっていた。このため、漁師の間には自然に漁場に縄張りの風習がおこり、明治初期にこれを12漁業区域に分け、各々沿岸地先1,400間(約2.5km)をその漁民の専用漁場に定めた。明治40年には、発動機船が建造され、次第に近海漁業に発展し、遠く伊豆諸島や八丈島付近に漁場を求め鰹漁に出漁するようになった。沿岸漁業においても、シラス地引き網・手操網・いわし地引き網・鰹餌取、の一大漁業基地に発展しています。
静岡市役所水産漁港課:054-354-2183
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
静岡県は、沖合いに黒潮が流れていることや沿岸に栄養分に富む河川水が多く流入していることなど、シラス(イワシの幼魚)の生育に適した海洋環境に恵まれ、全国でも1・2位を誇る生産県として知られています。沿岸漁業発祥の地である用宗漁港を基地にして、漁業を営む漁協組合員は、全員が沿岸漁業を営んでいます。漁業の種類は、船曳網・刺し網・採貝・地曳網・一本釣などで、捕獲量がシラス826t・刺網60t・採貝0.4tなど(平成19年)であるが、シラス漁は全国的に有名で、駿河名物「用宗のシラス」として定着しています。
静岡市役所水産漁港課:054-354-2183
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
イワシの稚魚を捕獲するシラス漁は、毎年3月中旬から翌年1月中旬まで続きます。シラス漁は、船曳網漁法が主流で、船曳網漁法にも、二艘曳き漁法と一艘曳き漁法があり。二艘曳き漁法は二艘の船で網を引く為、ある程度シラスが入るまで海の中の網を引いて走る。一艘曳き漁法は、一つの群れを網で囲み引き上げる漁法。このため二艘曳き漁法と一艘曳き漁法では、シラスの鮮度や捕獲量に違いがある。清水漁協では、一艘の船でシラスをすくい上げ、短時間でシラスを傷めることなく捕獲するため、競りにかけるまでの時間が、大幅に短縮されています。これが、清水の新鮮なシラスの秘密の一つになっています。
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
静岡市内には、用宗漁港・清水漁港・由比漁港があり、シラスは、漁港の近くで漁獲され水揚げされています。朝一番に獲れた新鮮な生シラスを、漁港の目の前にある、茹で場で、迅速に釜揚げシラス加工を行なっています。現地では、鮮度抜群の、生シラスや釜揚げシラス・素干しシラスなど、旬のシラスの味を楽しむことができます。また、市内には、水揚げされた新鮮な生シラスを加工した、急速冷凍生シラス・釜揚げシラス・素干しシラス・ちりめん干しなど、漁師まち自慢のシラス製品を取り扱っています。
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
静岡商工会議所静岡事務所:054-253-5111
駿河湾は、沖合いに黒潮が流れていることや沿岸に栄養分に富む河川水が多く流入し、栄養豊富な好漁場にも恵まれており、伊勢エビなどが漁獲されています。伊勢エビは、9月〜5月が漁期で、最盛期は7月上旬〜8月上旬です。駿河湾の天然ヒラメは、比較的岸寄りの浅瀬の砂地に生息する地魚で、船曳網や刺網漁などで獲られています。11月下旬から2月ごろまでが、身が肥えて美味しい時期で、特に1〜2kgのものが好評です。また、刺し網漁などで、金目鯛やアマダイ・スルメイカ・手長エビなど、多種多様な駿河湾の魚が水揚げされています。
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
真鯛は、沿岸のやや深い岩礁にすむ海水魚で、餌の多い沿岸で甲殻類を好んで食べ、産卵期の4月〜6月頃になると海岸近くの浅い海にきます。桜が咲く時期に、外洋から湾にのぼる真鯛は桜鯛と呼ばれています。真鯛は、刺身や塩焼き、何で食べてもおいしい魚ですが、鯛をまるごと味わう鯛飯も人気です。旬は真冬で、1月から2月に出回る量も多く、脂も乗り旨い時期を迎えます。駿河湾では潮の流れの関係で、一般に言われているより、旬が遅いことが多いそうです。
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
青魚の中で一番栄養があるといわれている新鮮なイワシ。魚市場で、朝一番の競は、イワシから始まり、競で落とされたイワシは、すぐに運ばれて行ます。アジは、太平洋の黒潮にのって、良質なプランクトンを求めて、群れをなし北上してきます。駿河湾にも、水温の上昇にともない、6月〜7月ごろには、脂ののった鯵が獲れ、最漁期を迎えます。旬を迎えた鯵には、アミノ酸のなかのヒスチジンとイノシン酸(旨みのもと)が多くなり、さっぱりとしていながら、コクのある味になります。季節に回遊してくるサバも、駿河湾自慢の季節の魚です。
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
駿河湾は、沖合いに太平洋の黒潮が流れていることや栄養分が豊富な河川水が多く注ぎ込み、植物性プランクトンや海洋性プランクトンなどが豊富な漁場に恵まれており、岩礁地帯には豊な海藻類が生い茂る海にも恵まれ、沿岸の好漁場では四季を通して、アワビやキス・太刀魚・ホウボウ・ムツ・カマスなど、季節の多種多様な地魚が漁獲され、地元の漁港に水揚げされています。
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
甘く美味しい刺身などで人気の高いアオリイカは、大きくなると45cm程度になる大型のイカで、釣りの対象としても評判で、春から夏になると、黒潮に乗って太平洋沿岸にやって来ます。アオリイカは主に夜、餌を求めて海岸近くに現れることで知られ、あまり沖にまで出なくても手軽に釣りを楽しむことが出来る人気のイカです。国内で漁獲されるイカの半分以上がスルメイカで、真イカと呼ばれている。スルメイカは主に夏場に漁獲され、スルメ干しなど加工用途以外に、新鮮なものは、イカそうめんなどの刺身で食されています。
清水漁業協同組合用宗支所:054-259-2111
全国的に、駿河名物「用宗のシラス」として有名な、用宗漁港は漁場に近く、鮮度抜群のシラスが水揚げされることから、全国的に有名な漁師まちです。毎年3月下旬に、シラス漁が解禁になると、用宗漁港には新鮮なシラスが沢山水揚げされる。直売所では、自家製釜揚シラス・天日干しちりめん・たたみ干し・などが直売されている。漁協直営「どんぶりハウス」では、生シラスたっぷりの「生シラス丼」や「かき揚げ丼」など、季節の旬の味覚を堪能いただけます。
営業時間 :平日9:00〜17:00 土・日・祝祭日9:00〜15:00
定休日:年末年始、臨時休業あり
清水漁協用宗支所直売所:054-256-6077
約八百年前の鎌倉時代、聖一国師が藁科川上流の栃沢に生まれ。国師が中国から持ち帰った物の一つに「お茶の種」があり。里帰りしたときに足久保の地にまいたのが、静岡のお茶の起源と言われている。徳川家康の時代になり、安倍奥のお茶が「御用茶」として駿府城に納める、良質産地として認めらた。江戸時代中期、静岡では、各地に蒸し製煎茶の技術の切磋琢磨によって、静岡のお茶の品質を高めていくことになった。 江戸時代末期、開国によって貿易が開始され、お茶が長崎から世界へ輸出された。明治時代に茶園が増え、1906年に清水港からの直輸出が実現するとともに、茶園増加にさらに拍車がかかり。この時に造られた茶園が、現在の一大産地の静岡をつくりあげました。
静岡市役所農業振興課:054-354-2087
本山茶産地の歴史は、安倍川の上流、足久保の地に端を発します。今から約800年の昔に生まれた静岡市出身の高僧・聖一国師が中国から持ち帰った茶の種をこの地に蒔いたと伝えられています。そしてそれは、本山茶のみならず静岡県のお茶史の始まりともなりました。その伝承が事実なら、この地を茶栽培の場所に選んだ聖一国師は、見る目があったといえましょう。静岡市を縦断する安倍川は、豊富な伏流水をもった水清い急流。その流域を囲む茶産地の山々は、しっとりと山霧を抱き、茶葉に照りつける日差しをやわらげます。また、寒暖の差が大きいこと、土がミネラルをたくさん含んでいることも、茶栽培に向いている理由。ここは、大自然が創り出した天然の良質茶産地なのです。香り高い紅茶の産地ダージリンが産地であるように、本山茶の里が生み出すお茶も、ふくよかな香りと深く澄みわたる味わいが身上です。
静岡市農業協同組合茶指導課:054-288-8468
静岡茶商工業協同組合:054-271-1955
我が国を代表する「やぶきた」は、静岡市出身の杉山彦三郎翁が品種改良により作り上げたお茶で、竹やぶの北で見つけたのでこの名がつけられました。現在「やぶきた」は、全国の茶園の7割以上で栽培されており、発見されてから100年以上たちます。静岡市は、日本有数のお茶の生産地であり、茶の流通に携わる人たちが市内の問屋街に集まり、茶町を中心とした地区は、全国のお茶が集まる日本一の集散地となっています。豊富な水と温暖な気候に恵まれた静岡市は、良質なお茶の栽培に適しており、安倍川流域や興津川流域、さらには日本平をはじめ、至る所で特色あるお茶づくりが続けられています。
静岡市役所農業振興課:054-354-2087
「わさび」の種類は、沢(水)わさび、畑(陸)わさび、西洋わさびの三種類に分けられ、一般的には、渓流に育つ沢(水)わさびを指すことが多い。沢わさびの学名は(ワサビア・ジャポニカ)、日本独特の植物で、古くから深山の谷沢や渓流に自生していた。日本で沢わさび食用の歴史は、千年以上前に始まっていた。江戸時代には、刺身や寿司の流行とともに、わさびの人気も急上昇した。静岡でのわさびの栽培は、約400年前に安倍川上流の有東木地区の清流に自生していたわさびを植えたのが始まりとされ、今では質、量ともに全国の市場で有数の実績を誇るまでに発展しています。静岡市有東木地区は「わさび栽培発祥の地」といわれ、静岡産わさびは、風味のよさとほどよい辛味で全国的に知られる名産品となっています。
安倍山葵業組合:054-293-2211
(JA静岡市大川内支店内)
清水農業協同組合集出荷センター:054-367-6111
日本で沢わさび食用の歴史は、千年以上前に始まっていた。江戸時代に、刺身や寿司の流行とともにわさびの人気も急上昇。そしてわさび漬の発祥も、わさび漬の普及と同じく、江戸時代後半の(1751〜1763年)頃。行商人が安倍川上流のわさび産地に出入りしているうちに、村人からわさびの茎のぬかみそ漬をごちそうになり、その独特の風味と辛さに魅せられたのが、わさび漬けの始まりとされ。以後、ぬかみそ漬のほかにも塩漬け、みそ漬、酒かす漬など、さまざまな味へのチャレンジが繰り返され、現在のわさび漬けの原型が生まれた。わさびは栄養価が高く、食欲増進・抗菌性というような効能を持つ、天然の健康食品としても注目されています。また、わさび漬の「田丸屋」では、わさび漬工場の見学もできことから、自然食品のできる過程などを確認し、工場見学を楽しんでいます。
(株)田丸屋営業部:054-256-1188
静岡商工会議所静岡事務所:054-253-5111
温州みかんが静岡に伝えられたのは、江戸時代末期の頃と言われていますが、広く栽培されるようになったのは、明治以降。大正時代には貯蔵みかんの本場として地位を確立し、日本有数の産地になっています。ミカンの色素に含まれているベータクリプトキサンチンには発ガン抑制効果があり、温州ミカンのベータクリプトキサンチン含有量は他の柑橘類の60倍以上と言われています。また、ミカンをむくと白いスジやじょうのうという袋がでてきますが、このスジや袋には食物繊維が多く含まれています。食物繊維の働きはコレステロールや糖分の吸収を抑える作用や整腸作用がありますので、薄皮ごと食べるのがお勧めです。
清水農業協同組合柑橘共選場:054-367-3238
静岡市農業協同組合柑橘共選場:054-247-7210
静岡特産にスルガエレガントがあります。谷川文担と川野夏橙を交配し、昭和56年に商標登録されています。甘夏類の早生系で、甘さと特有の香りの優れた品種です。出荷時期は2月下旬から4月上旬です。
静岡市農業協同組合柑橘共選場:054-247-7210
静岡市内には、平地でハウス栽培するいちごと、久能地区独特に栽培されている石垣いちごがあります。現在ではお茶、みかんとともに、JA静岡市を代表する特産物となっています。市内では「章姫」に「さちのか」を交配した県の育成品種「紅ほっぺ」が主に栽培されています。果実表面の鮮明の赤さとともに、内部まで赤みを帯びること、また、ジューシーでこくのある食味が「ほっぺが落ちるほどおいしい」ことから「紅ほっぺ」と命名されました。出荷時期は11月から翌年の5月ごろまで出荷されます。また、いちご狩りは12月からいちご海岸通りを中心に5月まで開かれています。
久能苺狩り連絡協議会:054-237-4720
(JA静岡市久能支店内)
清水農業協同組合営農部:054-367-6111
静岡県の桃の栽培は、明治30年代後半に導入されました。特に、温暖な気候と水はけの良い土壌条件を生かし、静岡市長田地区では、早生桃の出荷産地として戦前より全国的に名声を高め、現在でも県内唯一の集団産地として、市場より高い評価を受けています。主な品種は「ちよひめ」「白川白鳳」で、6月上旬から7月中旬まで、京浜市場を中心に出荷されています。
JA静岡市長田営農経済センター:054-259-3233
現在、静岡県内で栽培されているイチジクのほとんどが、アメリカから1909年に広島県に導入された「桝井ドーフィン」という品種です。このイチジクは夏果と秋果が収穫でき、7月上旬から11月上旬まで出荷します。静岡市内には昭和48年ごろ、米の生産調整の転換作物として導入され、本格的な栽培は昭和55年ごろから始まりました。
清水農業協同組合集出荷センター:054-367-6111
JA静岡市長田営農経済センター:054-259-3233
久能地区で収穫される葉しょうがは、温暖な気候を活かしハウス内で促成栽培されており、他産地に先駆けて、3月〜8月にかけて出荷されています。4月〜5月に京浜市場に出荷される葉しょうがの多くは、ここ久能地区で生産された葉しょうがが占めており、市場からも高い評価を得ています。茎の付け根のところに鮮やかな紅がのっているのが特徴です。「しゃきしゃき」したみずみずしい食感と、葉しょうがならではのさわやかな香りが食欲をそそります。
静岡市農業協同組合久能支店:054-237-4720
春の香りいっぱいの生たけのこ。1年中出回る水煮のたけのことは味も香りも格段の違いがあります。静岡のたけのこは、エグミが少なく柔らか、ほんのり甘みのあるやさしい味わいが特長です。鮮度が命なので、求めたらなるべく早く下ゆでします。
清水農業協同組合営農部:054-367-6111
椎茸は、豊かな馨りと味が珍重され、1700年代に伊豆天城山麓で野生の椎茸を採取したという記録が残っています。人工栽培は、野生の椎茸発生木に傷をつけて、大量の椎茸が発生したことが始まりで。伊豆の椎茸栽培者が、地域の村興しにと全国に出向いて、栽培指導を行ないました。その時、静岡市の有東木にも指導にこられ、現在では大井川、大河内など山間地を中心に栽培され、生椎茸・乾椎茸を出荷されています。安倍川流域の上流でも、昔ながらの「原木」を使用し生椎茸を栽培しています。
静岡まるなか生椎茸組合:054-293-2605
清水農業協同組合営農部:054-367-6111
花卉栽培の中でも、大正13年から栽培がはじめられたバラは、生産者の努力により全国でも有数の生産地に成長しました。温室で年間を通して栽培され、年間約80品種、約490万本が生産されており、全国でも有数のバラの産地となっています。
清水農業協同組合集出荷センター:054-367-6111
静岡市農業協同組合花卉センター:054-248-1713
静岡市で生産されている花きは、バラの他にも、洋ラン・キク・トルコギキョウ・ガーベラを中心に鉢物など、さまざまなものが市内各地で栽培されています。トルコギキョウは平成元年ごろから生産が始まりました。出荷先としては、およそ20%が地元市場、80%が京浜市場に出荷されています。
清水農業協同組合集出荷センター:054-367-6111
静岡市農業協同組合花卉センター:054-248-1713
静岡は、昔から周辺に良質の竹を産出し、「駿河細工」と称され、竹製品が親しまれてきました。天保年間に岡崎の藩士である菅沼一我が静岡に立ち寄り、現在の駿河竹千筋細工の技術・技法が伝えられました。その後、竹千筋細工の花器・虫篭などが作られ街道を行き交う旅人に売られていました。駿河竹千筋細工は、一般的な平ヒゴを編む技法と異なり、丸ヒゴを組んで作る技法が特徴で繊細優美な製品に仕上げます。花器・菓子器・盆・行灯などが作られています。また、昭和51年に静岡県で初めて通産大臣(現 経済産業大臣)から国の伝統的工芸品に指定されています。
静岡市役所地域産業課:054-281-2100
静岡が雛具の全国的な産地として地位を築いたのは大正12年頃です。関東大震災により罹災した東京の職人が静岡へ移り住み、雛具業界は活況を呈しました。 一方、雛人形は江戸時代に志太郡の一部で天神様が作られていましたが、静岡市で雛人形が本格的に作られたのは昭和の初め頃です。昭和6、7年に人形師を招き、技術を導入し本格的な生産が始まりました。こうして発展を遂げてきた静岡の雛具・雛人形は、増大する需要に対応して、昭和30年代後半からプラスチック製のものが出現し、量産化が進みました。しかし、最近では再び木製の良さが見直され、静岡の指物・漆器・蒔絵などの伝統技術をいかした良い商品がたくさん作られ、全国でも有数の産地となっています。平成6年に通産大臣(現 経済産業大臣)から国の伝統的工芸品に指定されています。
静岡市役所地域産業課:054-281-2100
駿河指物は、江戸時代に駿府城・浅間神社造営に際し、全国各地から集められた大工などの名工が、造営後住み着き木工技術を広めたことが契機となったといわれています。静岡の産業となったのは明治の中期頃で、当時静岡では国内外向け漆器製品が多く作られ、この木地の製造を指物師達が担っていました。この木工指物技術が基となって静岡を全国有数の家具産地に発展させる原動力となりました。駿河指物の特徴は、雅な京指物と粋で淡白な江戸指物の良いところを受け継いでいます。また駿河漆器は、江戸時代に浅間神社造営のため、江戸をはじめ全国各地から集められた漆工たちが、造営後も住みやすい静岡に残り、技を磨くかたわら土地の人達に漆芸技術を教え広めたことが始まりです。明治・大正時代に入り、輸出が盛んになるにつれて、いろいろな変り塗りや蒔絵付きの製品が開発され、輸出漆器の一大産地となりました。
静岡市役所地域産業課:054-281-2100
江戸時代初期の創始といわれ、徳川家康公から賤機焼の称号をもらって御用窯として栄えました。一時廃絶しましたが明治中期に再興されました。以後、改良を重ねながら受け継がれ、市民に愛されてきました。鉄分を含んだ陶土による素朴な味わいの暖かみのある花器・酒器・茶器などが作られています。
静岡市役所地域産業課:054-281-2100
静岡市は、全国一のプラスチックモデル産地です。静岡のプラスチックモデルは、昭和の初期頃、木工指物の技術を応用した桧棒材の模型飛行機に始まり、その後バルサなどの軽い木材の物に変わって、木製模型教材産地として木製家具・鏡台と並んで全国的に高い地位を築き上げました。昭和30年代、石油化学の技術革新による量産化が契機で、価格の低廉化、耐久性の向上など、プラスチックの特性に着目して素材転換が行われました。そして、今では全国プラスチックモデル業界のトップリーダーとして、国内はもとより海外まで子供から大人まで広く人気を集めています。なお静岡市では、平成19年度より観光資源である「ホビー」を活用し、国内外に向け情報発信するとともに「ホビーのまち静岡」としてPRを展開しています。
静岡市役所地域産業課:054-281-2100
静岡市では模型産業を基軸としたシティプロモーションを数年前より実施、「ホビーのまち静岡」を全国に発信すべく官民が連携を図り、「静岡ホビーショー」、「クリスマスフェスタ」等を開催しています。このような様々なホビーに関するビックイベントが行われていますが、このたび、こうした気運を最大限に活かしたいとのことから、新たなホビーの情報発信基地として常設展示施設「静岡ホビースクエア」が誕生しました。静岡の模型メーカーの最新情報や伝統工芸品など地場産品の紹介を行う常設展示場と、年間を通じて様々なホビーイベントを開催するイベントコーナーで構成されています。施設内にはプレミアムショップと工作室が併設され、購入した商品をその場で作ることもできます。模型業界のみならず、静岡市の優れた産業に携わる方々とともに、この「静岡ホビースクエア」を最大限活用し、大いに盛り上げて行きたいと考えております。
静岡ホビースクエア:054-289-3033
ホビー推進協議会静岡:054-287-5931
江戸時代初期、安倍川岸で、徳川家康が茶店に立ち寄った所、そこの店主が黄粉を安倍川上流(梅ヶ島)で取れる砂金に見立て、搗き立ての餅に塗し、「安倍川の金な粉餅」と称して献上した。家康はこれを大層喜び、安倍川に因んで安倍川餅と名付けたという伝承がある。実際は、江戸時代、日本では大変貴重で珍しかった白砂糖を使っている事から有名になり東海道の名物となった。東海道中膝栗毛には「五文どり」(五文採とは安倍川餅の別名)として登場する。徳川吉宗も安倍川餅が好物だった様で、駿河出身の家臣に作らせたりしている。昔ながらの安倍川餅は、旧東海道の安倍川橋の東側で製造・販売していて、茶店風の店が3軒ある。小豆餡、黄粉の安倍川餅の他、山葵醤油をつけて食べる辛味餅もある。
静岡商工会議所静岡事務所:054-253-5111
静岡のおでんに欠かせない材料は、牛筋ダシと駿河湾の魚の加工品で、すじと黒はんぺん。蒲鉾を製造する段階で魚のすじを抜く作業を裏ごしといいますが、その行程で蒲鉾にならない部分を加熱した造った物がすじで、コリコリした食感が美味しい。黒はんぺんの正体はサバとイワシを使った練り物で、つみれに近いもの。骨も皮も取り除かずに使うので、色が黒く、カルシウムが豊富です。地元の人は、ほとんど毎日食べるというこの黒はんぺん。おでんだけではなくフライにしたり、身近な食材として親しまれています。黒はんぺんは日持ちがしない為、消費の9割は静岡県内です。
静岡商工会議所静岡事務所:054-253-5111
登呂遺跡は、静岡県静岡市駿河区登呂五丁目にある、弥生時代の集落・水田遺跡。1952年(昭和27年)に国の特別史跡に指定された。弥生時代後期に属し、1世紀ごろの集落と推定される。遺跡は、戦時中の1943年(昭和18年)、軍事工場建設の際発見された。戦後間もない1947年(昭和22年)には考古学・人類学・地質学など各分野の学者が加わった日本で初めての総合的な発掘調査が行われ、8万平方メートルを超える水田跡や井戸の跡、竪穴式住居(正確には竪穴系平地式住居)・高床式倉庫の遺構が検出された。この他にも、農耕や狩猟、漁労のための木製道具や火起こしの道具、占いに用いた骨などが出土した。また、1999年(平成11年)から5カ年計画で再発掘調査が行われ、新たに銅釧や漆が塗られた槽づくりの琴、祭殿跡などが出土している。
登呂博物館:054-285-0476
徳川家康は将軍職を秀忠に譲り、駿府に移り住みました。慶長12(1607)年、家康は、輪郭式で石垣を廻らせた三重の堀を持ち、本丸の北西には5層7階の勇壮な天守を配置した城を全国の大名に命じて築城させました。家康在城時の駿府の町は、江戸と共にいわば2元政治が行われていたため、政治、経済の中心地として大いに繁栄していました。家康の死後、城主となった忠長が改易されると駿府城は城代の管理となります。寛永12(1635)年の火災により天守等の殆どの建物が焼失し、櫓、門等の建物は再建されますが天守は再建されませんでした。明治時代になると、歩兵34連隊の誘致に伴い本丸堀は埋められ、三ノ丸は官庁や学校などの公共用地となりました。戦後、本丸、二ノ丸部分は駿府公園として整備され、巽櫓、東御門の復元もされ一般に公開されています。
静岡市役所文化財課:054-221-1066
久能寺は推古天皇(592〜628年)の頃に建立。永禄11年(1568年)駿府へ進出した武田信玄によって現在の清水区に移され、久能山の要害の地に久能城を築いたが、武田の滅亡とともに駿河は徳川家康の領有となり、久能城も家康公の支配となった。家康公は、元和2年(1616年)薨去、家康公の遺命により、久能山に葬られている。元和3年(1617年)秀忠によって東照宮の社殿が造営され、徳川家康公を祀る神社が東照宮です。当時の最高の技術と芸術をもって造営された社殿は平成22年国宝に指定されています。一ノ鳥居から本殿まで石段が1159段あると言われ、強固な要害は今なお健在です。
久能山東照宮社務所:054-237-2438
毎年恒例の「秋の動物園まつり」を開催中(10月10日〜11月13日)です。期間中は楽しいイベントが満載。今年オープンした国内最大級の規模を誇るフライングケージでは、さまざまな鳥類の飛び方を自然に近い環境下で間近に観察し、羽音を感じることができるなど、臨場感溢れる空間を演出しました。 カモ類やペリカンが陸地で休んだり巣づくりしている様子や、トキ類などが高い樹木に止まったり巣づくりする様子を、鳥たちに気づかれずに間近に見ることができる「観察小屋」があります。また、自由に飛び回る鳥たちを池の中央から観察できる「観察デッキ」があります。 さまざまなポイントから鳥たちをじっくりご覧下さい。
開園時間 9:00〜16:30(入園は16:00まで)
休園日:毎週月曜(祝日・振替休日は翌平日)
静岡市立日本平動物園:054-262-3251
静岡まつりは、4〇〇余年という伝統ある静岡浅間神社の「廿日会祭」に呼応して、昭和32年(1957年)からはじまった市民のおまつりです。「ここ駿府で徳川家康公が家臣を連れて花見をした」という故事に習い、『大御所花見行列』をメインに、桜の花咲く頃のおまつりとして市民に親しまれています。第4〇回からは「市民が参加する」まつりへと大きく変わり、城下総踊りの『夜桜乱舞』や駿府城を目指す『駿府登城行列』など、駿府城内は江戸姿の商人や町人が行き交い、大演舞場やまつり小路など、様々な催しが毎年四月の第一土・日を中心に繰り広げられます。
静岡市役所観光・シティプロモーション課:054-354-2422
日本随一の能舞台で繰り広げられる「三保羽衣薪能」。全国各地で行われている薪能のはしり。毎10月上旬に三保羽衣薪能が、羽衣伝説発祥の地「三保」で、羽衣の松を鏡板に見立て、霊峰富士や駿河湾、伊豆の山々を借景とした日本随一の舞台で演じられます。また、羽衣まつりの原点であるフランスの舞踊家エレーヌ・ジュグラリス夫人を顕彰する「エレーヌまつり」のほか、中学生の学習の成果を発表する「三保こども能楽」なども開催されます。
羽衣まつり運営委員会事務局
静岡市役所文化振興課内:054-221-1044
静岡県安倍川の中州から打ち上がる花火、河川敷から観賞できる人気の花火大会です。慰霊と平和への願いを込めて、供養祭の一部として開催されている、スターマイン・巨大スターマイン・尺玉など、ラストの連続攻勢は圧倒的な迫力を作り出す。創作花火コンクールや市民花火の募集なども行い。夜空を明るく彩る、静岡市の夏の一大風物詩です。次々と打ち上がる1万5000発の花火を堪能できる花火大会です。
静岡市役所観光・シティプロモーション課:054-354-2422
駿河名物「用宗のしらす」の水揚げで知られている用宗漁港では、毎年5月に「用宗漁港まつり」を開催しています。釜揚げシラスの試食・体験乗船・模擬セリなどが催される他、生シラス・海産物の即売が行なわれる。特に特産シラスの即売には、長い行列ができるほどの人気。また、漁協直営「どんぶり屋」では、用宗丼・生しらす丼・釜揚げしらす丼などの丼ものが500円で味わえるのも人気です。荒天の場合は延期になります。
用宗漁港まつり実行委員会事務局
清水漁協用宗支所内:054-259-2111
マグロ水揚げ量日本一を誇る清水港で、毎年「清水港マグロまつり」が開催されています。清水駅東口イベント広場ではマグロを使った多彩な料理を提供。マグロ丼食堂や静岡ちらし販売店など、マグロを満喫できる店が並びます。「マグロ握り早食い大会」や「利きマグロ大会」など参加型のイベントも多数開催します。2011年10月9日には、東北にエールを送る「清水港マグロまつり」が開催されました。清水漁港は、東日本大震災による甚大な被害を受られた、東北地方の漁師まちやマグロ漁船との関係が深く、平成22年に入港したマグロ延縄漁船の約36%は、岩手県・宮城県・福島県・船籍の漁船。これまで東北地方の港や船主さんなどと深い交流を行ってきた清水港では、地元のマグロに携わる業者の方々の協力により、多数の支援物資を被災地へ送ることができました。また、港内のドックでは被災された漁船の修理も行われています。
清水港マグロまつり実行委員会:054-354-2044
大好評の「由比桜えびまつり」を毎年開催しています。由比の特産品「桜えび」「しらす」「柑橘類」の販売コーナーや、生桜えび・生しらすのプレゼント、漁船による海上遊覧など、もりだくさんのイベントをご用意してお待ちしています。
会場:由比漁港(JR東海道線由比駅下車徒歩5分)
時間:8:00〜14:00 入場無料。公共交通機関をご利用ください。
駐車場はありますが、駐車待ちによる大渋滞が予想されます。
由比桜えびまつり実行委員会事務局
由比港漁業協同組合内:054-376-0001
焼津漁港で水揚げされた新鮮な海の幸が、その日の内に市場に並びます。新鮮な海の幸から加工品まで何でもそろう市場です。第三セクターで開業した焼津さかなセンターは、水揚げされた新鮮な魚をはじめ、特産の練り物などを扱う商店が所狭しと並んでいいます。また、新鮮な海の幸の食事も楽しめる大食堂もあります。焼津名物で評判の魚センターには、県外からも多数のバスや乗用車で訪れています。
営業時間/9:00〜17:00 大食堂渚平日/10:00〜16:00
土日祝日/10:00〜16:30
定休日/1月1日・他設備点検臨時休業日有
焼津さかなセンター:054-628-1137