三陸沖に面した県最南端の陸前高田市は、三陸海岸特有のリアス式海岸が続く広田半島や広田湾と大野湾など、豊かな自然環境に恵まれている漁村風景の郷で、大野湾から広田半島を挟んで広田湾まで、12ヶ所の漁港がある豊かな漁師まちです。広田湾などで古くから漁業を続けていた5つの漁協組合が合併し、新たに広田湾漁業協同組合を組織し、季節の旬の地魚類を漁獲し近隣漁港に水揚げしています。
陸前高田市役所水産課:0192-54-2111
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
沿岸漁業を主に漁業を続ける広田湾漁協組合では、定置網で鮭・マグロ・ブリ類・サバ・イワシ・スルメイカなどを獲り、刺網でヒラメ・カレイ・スルメイカ・アイナメなどを漁獲し、天然アワビやウニなどを古くからの漁法で獲り、養殖漁業で、ワカメ・ホタテ・カキ・ホヤ・コンブ・エゾイシカゲガイなどを生産。養殖漁業は、安定した海産物を生産し産業を支える漁業に発展しています。
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広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
ワカメは日本各地で生産され産地によって特色が異なりますが、中でも群を抜いて評判が高いのが「広田わかめ」です。リアス式海岸が連なる三陸沿岸は、海岸が深く切り立ち、潮の流れが良く、ワカメが育つ好条件にあります。「広田わかめ」は葉の肉が厚く、弾力があってやわらかく歯触りが良いのが最大の特徴です。太い茎はサラダや炒め物に最適で、メカブは植物繊維やミネラルの宝庫です。
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広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
カキには人体に必要なビタミン・ミネラル・アミノ酸などが含まれたアルカリ食品で、特に多くの亜鉛(生体の代謝を円滑にする)が含まれていることで健康食品としても見直されています。広田湾産カキは、三陸の外洋に面した豊かな海で育ち、寒さが加わるごとに、身が丸々と充実してきます。1年で一番美味しいのは寒中の1・2月です。
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広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
広田湾は、豊かな森林からの恵みが海に注ぎ、栄養豊富なプランクトンやミネラルが豊富な上、リアス式海岸で波が穏やかであり、ホタテ貝養殖漁業に適した海域です。5月頃に沖合いに設置した袋に稚貝が入り、それを大きなホタテ貝に育てています。餌となる植物プランクトンなども豊富で美味しいホタテ貝に成長します。
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広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
広田半島の付け根にそそり立つ箱根山からは森の恵みが海に注ぎ、天然のヤマメやアユが育つ気仙川が、広田湾へ直接、プランクトンやミネラル豊富な水を運んでいます。豊富なプランクトンを栄養源に藻類が育ち、その海藻を餌にアワビやウニなどが豊富に育ちます。漁師は、古くから続く伝統漁法で、アワビやウニを獲り、地元漁港に水揚げしています。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
広田湾産のエゾイシカゲガイは、全国生産高1位です。エゾイシカゲガイは見た目はトリ貝に似ており、足を開いてトリ貝と同じに寿司ネタにもなります。味はあっさりした甘みがあり、ホッキ貝に似た、クセの無い大変美味しい貝です。軽く炙ってダシ醤油で召し上がっても美味しい上、血圧降下作用のあるタウリンがシジミの40倍もあります。築地では石垣貝の名で取引されています。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
三陸海岸の自然豊な海で育ち、海のパイナップルといわれている、広田湾漁協名物の「ホヤ」は、初夏の声を聞くころに風味が増してきます。鮮度が落ちてくると匂いがきつくなってくることから、好みが分かれますが、新鮮でおいしいホヤの味を知ると、やみつきになる逸品の名産物です。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
広田湾沿岸の好漁場には、エサが豊富なことから季節の魚がたくさん回遊しています。秋の時期に回遊して来る丸々太った脂ののった秋鮭も回遊してきます。広田湾漁協組合では定置網で、季節の旬の秋鮭やサクラマスを漁獲し水揚げしています。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
背中が濃い青緑色の斑紋があり、お腹が銀白色の真サバと、ゴマのような斑紋が付いているゴマサバは、昼は水深70〜150m辺りに生息し、夜間は表層に浮上してきます。秋サバは脂がのって丸々と太った美味しい時期になります。真サバの旬は9月〜11月で秋サバと言われています。イワシが激減していましたが、またイワシが増えてきており、美味しいマイワシ・カタクチイワシが安定した水揚げを誇っています。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
広田湾沖で漁獲されるスルメイカやヤリイカは、漁獲量が年によって変動がありますが、広田湾漁協組合では安定した漁獲量と水揚げ量を確保しています。スルメイカは漁業を支えている自慢の地魚です。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
真ダラは水深150〜200mの大陸棚辺りに生息していますが、厳寒期の12月〜2月には産卵のため、沿岸にもどってきます。広田湾漁協では定置網などで、季節の魚、真タラ・スケソウタラを漁獲し水揚げされています。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
世界三大漁場の三陸沖は、暖流系の魚も、寒流系の魚も集まる好漁場が形成されています。ブリは地方によって異なりますが、成長するにつれて、ワカナ(ワカシ)・イナダ・ワラサ・ブリなどと名前が変わる回遊魚で、春から夏は北上し、秋から冬は南下し、とくに南下を始める「寒ブリ」は美味しく絶品で、広田湾漁協では安定した水揚げをしています。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
三陸沿岸で水揚げが多い天然ヒラメ、マガレイ・マコガレイ・アイナメなどが、比較的に安定して獲れています。広田湾沿岸は砂地の海底が多く、ヒラメが育つのに適した海に恵まれ、大きく成長した天然ヒラメ・カレイが漁獲され水揚されています。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
明治時代に植えられ、県内で一番古く120年の歴史があります。樹齢100年以上の古木も大切に育てられ良質な実も収穫されています。また、全国的にも海の見える沿岸のリンゴ畑は珍しく、リアス式海岸とリンゴ畑は良い調和がとれた景観です。陸前高田のリンゴは蜜入りで糖度が高いのが特徴です。10月〜11月の日照時間が長いことから、充分熟成されるためと言われています。主力品種ふじの糖度は17度前後もあります。
大船渡市農業協同組合高田支店:0192-54-3290
南米原産のヤーコンをニュージーランドから数十年前に導入し栽培しています。ビタミンA・カルシウム・林・ビタミンC・カリウム・植物繊維など栄養価の高い、生でも食べられる根菜です。また、アピオスは北アメリカのインディアンが食・薬用としていた芋で野生では指先ほどの小さな芋を東北大学農学部による研究開発でジャガイモ位の芋に改良された滋養強壮、健康回復に効果があると言われています。 大船渡市農業協同組合高田支店:0192-54-3290
広田半島南端の広田岬は恵まれた自然環境と温暖な気候で、岬一帯が自然公園になっています。先端の先にある島、青松島は県の名勝・天然記念物、椿島は国の天然記念物に指定されており、毎年5月にはウミネコが産卵期を迎え、数万羽のウミネコで島がいっぱいになります。そのウミネコの卵をねらってタヌキが荒い海を渡る姿が目撃されるそうです。手付かずの自然がいっぱいな2つの島です。
陸前高田市役所商工観光課:0192-54-2111
黒崎漁港の背面、半島先端の黒崎にある、日帰りの天然温泉、黒崎仙峡温泉はナトリウムカルシウム塩化物泉、風光明媚な海を眺めながらの入浴が楽しめます。
10:00〜20:00、定休:水曜日、4時間大人500円でご利用になれます。
お食事も出来ます。(5月20日頃から夏場はウニ丼が召し上がれます)
陸前高田市役所商工観光課:0192-54-2111
毎年10月の第4日曜日頃に、広田漁港で開催する「広田半島大漁まつり」は、三陸ならではの新鮮な魚介類が安価で直売されていることから、毎年、数千人の人々が訪れ大変賑わいます。牡蠣むき体験や鮭のつかみどりなど、体験コーナーや名物食事コーナーも大人気で、祭りを盛り上げています。
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111
近代製鉄の父と言われる大島高任の技術指導で安政5年(1858年)〜翌年に建設された、日本最古の洋式高炉跡が国の文化財になっています。三基の高炉跡のほか、水車場跡や御日払所、長屋跡、山神社跡なども確認されて、日本における製鉄産業の近代化を象徴する史跡として、ユネスコ世界遺産への登録を目指しています。また、新日鉄の事務所が昭和20年代のまま残っており、一般公開されています。
釜石市役所観光交流課:0193-22-2111
秋の味覚のサンマは気仙沼のシンボル的な魚で、全国有数の水揚量を誇っています。気仙沼に水揚げされるサンマは鮮度が良く、地元では刺身やタタキにして食べられています。また、気仙沼に水揚げされた新鮮なサンマを使用した「サンマ魚醤」が、天然発酵食品調味料として評判を得ています。
気仙沼市観光課:0226-22-3438