気仙沼市は、宮城県の北東部に位置し、目の前には太平洋を望み、振り返れば緑豊かな山々が広がる、美しい自然のなかで、全国屈指の水産都市として発展している。起伏に富んだリアス式海岸の独特な地形は天然の良港を形成している気仙沼湾は、湾口に「みどりの真珠」と呼ばれる大島を抱いているため四季静穏で、古くから遠洋・沖合漁業の基地として全国の漁船が集積しており、昭和44年には、国の水産業振興上、重要な漁港である特定第三種漁港に指定されています。水産都市気仙沼の基盤を築いている漁船漁業は、世界三大漁場の一つである三陸沖漁場を控え、優秀な漁船乗組員の方々の高度な技術により、生鮮カツオの水揚げが18年連続日本一を誇る他、サメ・サンマ・メカジキ等においても全国屈指の水揚げを誇っている。また、水産加工業や造船業などの水産関連業も盛んで、水産業は気仙沼市の基幹産業としての地位を占めています。
気仙沼市産業部水産課:0226-22-6600
気仙沼地域は、古くは16世紀後半には漁業が営まれ、江戸末期にはカツオ・マグロ・イカ漁業が中心に行われ、北は北海道から南は沖縄まで全国の漁船に利用され、全国の漁船が利用する特定第三種漁港に指定されて以来、遠洋・沖合漁業による、特にカツオ・マグロ漁業の根拠地として発展してきた。気仙沼市内沿岸には、第一種漁港31港、第二種漁港6港を有し、カキ・ワカメ・コンブ・ホタテなどの養殖漁業や定置網漁業などが営まれるなど豊かな漁場に恵まれ、また、市内を流れる大川や小泉川ではサケの遡上が見られ、卵から稚魚を育てて放流する、サケふ化放流事業を行っています。平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、市内の水産業の基盤は壊滅的な被害を受けましたが、本市魚市場の平成26年水揚げ状況は、震災以前と比べ、総水揚げ数量、金額ともに約8割まで回復し、復興へ向けた歩みを着実に進めています。
気仙沼市産業部水産課:0226-22-6600
気仙沼漁業協同組合:0226-23-3400
気仙沼市が開設し、気仙沼漁業協同組合が卸売業務を行っている、特定第三種漁港の気仙沼漁港に位置する気仙沼市魚市場は、遠洋漁業・沖合漁業による漁船が日本中から数多く入港するほか、沿岸漁業などにより、近海の様々な豊富な魚種の水産物が水揚げされています。気仙沼市魚市場には、かつお一本釣・まぐろ延縄・大目流網・巻き網・さんま棒受網の水揚げの割合が大きく、また、魚種別の水揚金額では、かつお・まぐろ類・かじき類・さんま・さめ類が多く水揚げされています。気仙沼市魚市場に水揚げされた新鮮な水産物は、全国各地に向けて供給されるほか、地元でも販売されています。また、地元の水産加工業の原料にも多く利用されており、前浜ものを利用した水産加工業は、地域経済の中核を形成しています。
気仙沼市産業部水産課:0226-22-6600
気仙沼漁業協同組合:0226-23-3400
国内有数の水揚げを誇る港町として全国的に知られている気仙沼市は、サメの水揚げ日本一を誇り、国内で水揚げされる約90%が気仙沼漁港に水揚げされており、「サメの水揚げ日本一のまち」として、また、「フカヒレ生産日本一のまち」として、全国でその名が知られています。日本一水揚げを誇る気仙沼近海延縄漁船団の、年間水揚げ額は約55%がメカジキ、約35%がヨシキリザメで二魚種で約9割を占める。世界各地でサメのヒレのみを利用し、魚体を遺棄するフィンニングがサメ乱獲という観点から課題になっている中、気仙沼では世界で唯一、サメ資源の高度利用を可能にする六次産業化を進め、身をすり身やフィレに、骨や皮を健康食品や化粧品等に活用し、サメを余すことなく利用している。気仙沼近海延縄漁船団のヨシキリザメ水揚げに、基幹産業のサメ加工業は大きく依存しており、気仙沼漁船団は地域の就労創出や雇用創出等に大きな役割も担っている。
気仙沼漁業協同組合:0226-23-3400
秋の味覚のサンマは気仙沼のシンボル的な魚で、全国有数の水揚量を誇っています。気仙沼に水揚げされるサンマは鮮度が良く、地元では刺身やタタキにして食べられています。また、気仙沼に水揚げされた新鮮なサンマを使用した「サンマ魚醤」が、天然発酵食品調味料として評判を得ています。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
気仙沼はフカヒレになるヨシキリザメの水揚日本一、フカヒレ生産量も日本一です。フカは中華料理の高級食材に、皮は皮製品に、肉は練り製品に、骨は鮫軟骨が健康食品に、頭は工芸品などの製品に利用される魚です。鮫の水揚日本一を誇る気仙沼ならではの、ネズミザメ(モウカザメ)の心臓を刺身で食べる、当地独特の「もうかのほし」と言う、酢味噌で食べる料理もあります。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
気仙沼漁港はカツオ一本釣り(生鮮カツオ)の水揚日本一を誇り、初夏から初冬にかけて大量に水揚げされます。特に9月頃からの「戻りカツオ」は脂の乗りが最高で、評判が高い気仙沼のカツオです。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
メカジキの水揚げ日本一を誇る気仙沼市魚市場には、毎日旬の魚介類が大量に並びます。水揚げされるマグロの種類も多く、クロマグロ・メバチ・ビンナガ・キハダなどが水揚げされます。魚市場の2階には国内最大級の見学デッキが設けられ、活気ある市場の雰囲気を真上から見学できます。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
「森は海の恋人」で有名な気仙沼の牡蠣は、森の豊富なミネラルを含んだ雨水と外洋の新鮮な海水が入り混じって牡蠣の餌であるプランクトンが豊富で、大変美味しい牡蠣が育ちます。また、関東ではほとんど見かけることのない、三陸の夏の珍味のマンボウや、三陸の磯の恵みホヤなども特産です。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
「森は海の恋人」で有名な気仙沼の牡蠣は、森の豊富なミネラルを含んだ雨水と外洋の新鮮な海水が入り混じって牡蠣の餌であるプランクトンが豊富で、大変美味しい牡蠣が育ちます。また、関東ではほとんど見かけることのない、三陸の夏の珍味のマンボウや、三陸の磯の恵みホヤなども特産です。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
気仙沼地方の郷土料理「あざら」は古漬けになった白菜漬けをメヌケのアラと酒粕で煮込んだ物で、旧正月の残り物を煮込んだことに始まったようです。昔は各家庭で作られていましたが、現在は白菜漬けを家庭で作ること自体が減り、あざらも小料理屋さんで出される程度になっているが、酒のつまみには美味しいものです。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
日本有数の港町気仙沼には美味しい魚介類に合う地酒があり、市内には酒蔵が二蔵(男山・角星)あります。地元のお米(蔵の華)と清水で造る、気仙沼の気候風土が生み出す地酒は、郷自慢の銘酒です。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
秋の味覚のサンマは気仙沼のシンボル的な魚で、全国有数の水揚量を誇っています。秋の味覚サンマの旬の季節の9月中頃に毎年、「けせんぬまサンマまつり」が、盛大に開催されます。水揚げされた新鮮なサンマが、炭火で焼き上げられ、旬のサンマが振る舞われるなど、サンマ早食い競争など様々なイベントが用意され、秋の味覚を楽しむ祭り一色に変わる名物祭りです。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
大正時代に生まれた気仙沼地方の伝統的な凧を「天旗」といい、毎年2月に朝日町商港岸壁で、大きな手づくり凧の凧揚げ大会が行われます。当地方独自の「屋号旗」が大空を舞う豪快な「気仙沼天旗まつり」です。当日はマグロの兜焼きの無料サービスやカキ汁の販売、ミニチュア凧の販売なども開催されます。
気仙沼市観光課:0226-22-3438
南三陸町は、南三陸金華山国定公園のリアス式海岸の、志津川湾・伊里前浜に面した漁村風景の郷で、世界三大漁場の三陸沖にも恵まれ、基幹産業を漁業としている漁師まちです。町は300m〜500m級の5山に囲まれ、山の自然と恵みの8河川全てが志津川湾に注ぎ、植物性プランクトンやミネラルが豊富な湾を形成しています。湾内では、牡蠣やホタテ貝・ワカメなどの養殖漁業が栄えています。また、サケ・ヒラメ・ホシガレイなどの放流やアサリの種苗生産など育てる漁業にも力を入れています。
南三陸町役場産業振興課:0226-46-1378
ワカメは日本各地で生産され産地によって特色が異なりますが、中でも群を抜いて評判が高いのが「広田わかめ」です。リアス式海岸が連なる三陸沿岸は、海岸が深く切り立ち、潮の流れが良く、ワカメが育つ好条件にあります。「広田わかめ」は葉の肉が厚く、弾力があってやわらかく歯触りが良いのが最大の特徴です。太い茎はサラダや炒め物に最適で、メカブは植物繊維やミネラルの宝庫です。
陸前高田市役所水産課:0192-54-2111
広田湾漁業協同組合:0192-56-3111