大熊町は、魚貝類の宝庫である磐城沖の太平洋に面していますが、漁港に適した湾岸がない為、漁業は活発では有りませんでした。地元では公共と民間が共同出資し、新たな地場産業を創出しました。平成7年に、大熊町ヒラメ養殖施設が開設され、高級魚として人気のある、ヒラメが年間約2万匹生産され、地元の消費者や飲食店を始め全国へ直販されるなど、養殖漁業が推進し地場産業が発展しています。ヒラメ・カレイには良質なタンパク質、ビタミンB1・Dが多く含まれる健康食材です。また、コラーゲンやDHA(脳の働きを促進)、EPA(血液の流動性を維持)も多く含まれています。
大熊町役場産業課:0240-32-2111
(株)大熊町水産振興公社:0240-32-0077
ヒラメは身体の左側に両目があり、きめ細かく上品で淡白な白身魚で、日本では沖縄を除く各地の沿岸水深200m、以浅の砂泥域に生息し、最大で12kg、1mにもなる、日本固有種のひとつです。魚類・イカ、エビやカニの甲殻類を食べて成長します。刺身が最高で、特にヒレ際の肉「エンガワ」は脂が乗って大変美味しいです。
(株)大熊町水産振興公社:0240-32-0077
マツカワは1970年頃から日本近海から姿を消し、近年天然物は年間漁獲量は数十キロの稀少魚種となり、「幻の鰈と言われる高級ガレイです。体表がザラザラして硬く、松の樹皮ににていることから付いた名です。腹側が黄色い為、キハダガレイとも呼ばれます。高水温に弱い為、茨城県以北の冷水性大型ガレイです。身の締まった白身は刺身に適しています。淡白でいて味わい豊かな美味しい魚です。
(株)大熊町水産振興公社:0240-32-0077
ホシガレイも近年、天然物は数トンの幻の鰈になりつつ有ります。市場価格はヒラメを上回る高級魚で、養殖も殆んど行われていないため、市場では少量の流通しかありません。両側のヒレに星のような黒い斑点があるのでホシガレイと呼ばれています。地方によっては、ハダガレイ・ヤマブシガレイとも呼ばれ、マツカワより南に棲み東北以南から九州にかけての沿岸に生息しています。あっさりとした淡白な上品な味わいの高級魚です。
(株)大熊町水産振興公社:0240-32-0077
熊川の支流の一つは、春に梅・桜が咲き、6月には4千本の紫陽花が目を楽しませ、藤の花、九輪草も美しい、自然森林保養林の三ッ森山があります。もう一つの支流には、坂下ダムがあり、年間を通してヘラブナ・コイ・ワカサギ・ヤマメなどが棲み、秋には紅葉が楽しめる、豊かな自然が、熊川に流れ込み、サケの遡上の川となっています。熊川が太平洋に注ぐ近くには、海に突きだした馬の背岬が雄大な海の景色を見せてくれます。熊川漁協では毎年3月頃に、約700万匹の稚魚を放流しています。4年後に戻って来る確率は1000匹中3匹位だそうです。
熊川漁業協同組合:0240-32-5484
浜通りは日照時間が長く日当りも良く、火山灰を含む土は肥料の役割も果たし、梨作りに適しています。害虫工夫をした有機栽培を行い、何度も発酵を繰り返した質の良い堆肥を使用し、甘さ・瑞々しさ・大きさ、などどれをとっても自信の梨作りをしています。4・5月に花が咲き、8〜9月上旬に幸水、9・10月に豊水、10月に新高が収獲されます。また、新高と豊水を交配し、それに幸水を交配した「あきずき」が栽培、果肉が緻密で糖度が高く果汁も豊富で人気上昇中です。また、大きく、香りの良い「かおり」や11月収穫の「秋峰」も栽培されています。
ふたば農業協同組合大熊支店:0240-32-2141
洋梨も同じく有機肥料で栽培しています。洋梨は、9月に収穫される甘酸っぱい「バートレッド」、ラ・フランスに似た味で大きな実の「マリゲリットマリーラ」、10月にはラ・フランスとバートレッドを交配し、両方の良い所を生かした「バラード」、11月に「ラ・ルランス」が収獲されます。11月末頃にはラ・ルランスより大きな実の「シルバーベル」、最後の12月にかけて実るのが、コクがあって甘くキメの細かな最高級の「ル・レクチェ」です。
ふたば農業協同組合大熊支店:0240-32-2141
大熊町でキウイフルーツが栽培され出したのは30年位前のことです。キウイフルーツの発祥の地がニュージーランドのため、温暖な気候の果物と思われがちですが、かなり北でも実を付け、適度な寒暖の差が美味しい実になります。最近はかなり国産のキウイフルーツが出回ってきています。良く見かけるグリーンの実やゴールドの実など、11月〜5月頃が収穫期です。
ふたば農業協同組合大熊支店:0240-32-2141
大熊町で盛んに栽培されている自慢の果物を利用し、自慢のワインを作っています。梨で作ったワインは「梨香」ブランド名で、キウイフルーツで作ったワインは「翆のしずく」ブランド名で販売されています。
大熊町商工会:0240-32-2870
大熊町では、ちょっと特徴ある味噌作りがされています。その一つに「しいたけ味噌」が有ります。当地方に昔から培われた伝統ある醸造法による味噌として1年間熟成したもので、地元のコシヒカリと大豆に大熊の優良の、しいたけが使われ、しいたけの風味が美味しい健康食品です。他に地場産の材料で、こだわって作られた無添加の、「いなか味噌」「あぐりっこ味噌」があります。
大熊町商工会:0240-32-2870
熊川宮ノ上の諏訪神社に伝わる鹿舞は、熊川が凶作と疫病に襲われたとき神社に鹿舞を奉納し、村の再建を図ったという言い伝えがあります。歴史は200年とも300年とも言われていますが火事で資料が焼失しはっきりは分かりません。4人の地区の氏子の中学生までの子供達が4人一組で演じ、5年で後輩に引き継いでいきます。この鹿舞は、3人の兄弟鹿が雌鹿をめぐって争う舞ですが、最後には皆が仲良く暮らすさまを歌に合わせて演じます。
大熊町観光協会:0240-32-2870
7月24日ミニ神旗争奪戦馬が、浪江町・双葉町・大熊町の三町で構成され、各町ごとに行われます。毎年、役場前の公園で勇壮な戦国絵巻を見ることができます。相馬地域の歴史と伝統のある郷土祭りです。聖徳太子祭は、毎年4月中旬の桜が咲く時期に開催する祭りです。
大熊町観光協会:0240-32-2870
毎年10月末ころに、熊川漁業協同組合前で「熊川の鮭まつり」が開催されます。当日の朝捕獲された新鮮な生サケやイクラなどが販売され、また、サケのつかみ取りなどのイベントや、溯上したサケと地元の新鮮な野菜を使った「サケ汁」が振る舞われ、賑わいます。
熊川漁業協同組合:0240-32-5484
「麓山の火祭り」は江戸中期が発祥と言われ、約350年以上の伝統を持つ、福島県重要民俗文化財に指定された夏祭りで、8月15日に富岡町の麓山神社で開催します。五穀豊穣・家内安全を祈願し、当日午前中に氏子たちが土地でとれた農作物を奉納する、「七十五膳の献膳」という神事が行われ、火祭りは夜7時、上半身裸に、白パンツに白足袋、鉢巻姿の若者が神主さんからお祓いをして火をもらい、標高230mの山頂に向かい重さ30〜40キロの松明を担ぎ、「せんどー・せんどー」の掛け声をかけ、頂上の奥之院で万歳をして、下の境内まで下ります。その後は、盆踊り大会へと移っていきます。
富岡町役場産業振興課:0240-22-2111
双葉町のダルマは、300年以上前の相馬藩の時代から続く歴史と伝統あるダルマです。双葉ダルマには、赤いダルマに金色で双葉町の町章と町の鳥キジが描かれているものと、太平洋をあらわす青い色に町の花サクラがあしらわれているものの2種類があり、大小9種類のサイズがあります。双葉ダルマは、完成すると大安の日に初発神社で開運の祈祷をしてから販売されています。
ふたば農業協同組合双葉支店:0240-33-2121
双葉町役場産業振興課(商工観光係):0240-23-0051