請戸漁港は、福島県浜通りのほぼ中央、高瀬川・請戸川河口の河口港で、浜通り中央部における水産業の拠点となっています。また、第3種漁港に指定されているため、緊急時の物流拠点の役割を担っている漁港で、好漁場の相馬沖に恵まれています。沿岸漁業が主で、船曳網漁業や刺網漁、かご漁などが営まれ、いかなご・しらす・メバル・アイナメ・スズキ・タコ・貝類・イシカレイ・マコガレイ・サケ・ヒラメ・カニ・タラなど、季節の魚貝類を漁獲し水揚げしています。
浪江町役場産業振興課:0240-34-0247
請戸漁協で一番の漁獲を誇っているのが、イカナゴとシラスです。イカナゴ・シラスは親潮と黒潮がぶつかる、潮目付近に多く集まります。イカナゴなどの小魚は別の魚介類の餌にもなるため、また、多くの魚を呼び込みます。いかなご、しらす漁は船曳網漁で漁獲され、しらす干し、ちりめんじゃこなどの加工品となって出荷されています。地元では生を茹でて、しらす丼や卵とじやなど美味しい食べ方をされています。
相馬双葉漁業協同組合請戸支所:0240-34-4121
請戸は県内でも屈指の漁港で、沖合いで黒潮と親潮がぶつかるため、小魚やプランクトンが豊富で季節の魚がたくさん集まります。沖合いで漁獲されるカレイはイシガレイ・マコガレイ・ナメタガレイと種類も豊富です。カレイもヒラメも肉厚で脂の乗りも良く中央市場では高い評価をえています。ヒラメの大きさは普通は1.5〜2kg位ですが、8kg近い大物も時々揚がります。
相馬双葉漁業協同組合請戸支所:0240-34-4121
タコは水深40〜50mの浅い沿岸にタコかごを十数個を1つの仕掛けにして沈めて漁獲するタコかご漁法で行われます。かごの中にサンマなどの餌になる魚が入れられています。浪江沿岸でも、またイワシが増えてきており、美味しいマイワシ・カタクチイワシが安定して水揚げされています。
相馬双葉漁業協同組合請戸支所:0240-34-4121
市街地の南部と北部を流れる高瀬川と請戸川の合流点にほど近い所に、請戸川(泉田川)のヤナ場が有り、幅120mと東北一の規模で、9月下旬から11月下旬まで鮭狩りが行われます。川幅いっぱいの網を流して、徐々に手繰り寄せる地曳網漁は豪快です。最盛期(10月中〜11月中)には1日1000〜3000尾水揚げされ、年間7万〜10万尾の漁獲高になります。近くには泉田川観光食堂があり、獲りたての鮭料理が味わえます。
泉田川漁業協同組合:0240-34-5409
浪江沿岸に生息している地魚のメバルは春になると、刺網や釣りで漁獲されます。メバルは魚として珍しく、卵ではなく稚魚を産む魚で、初夏から秋にかけて内湾などに幼魚の群れを見ることが出来ます。地魚のスズキは夏に旬を迎える魚で、大き目の物は刺身で食され、小さめの物は焼き魚などで食されています。メバルもスズキも、地元で愛されている地魚です。
相馬双葉漁業協同組合請戸支所:0240-34-4121
真ダラは水深150〜200mの大陸棚辺りに生息していますが、厳寒期の12月〜2月には産卵のため、沿岸にもどってきます。地元の漁師は、季節の魚、真タラやスケソウタラを漁獲しています。ブリは成長するにつれて名前が変わる回遊魚で、春から夏は北上し、秋から冬は南下し、とくに南下を始める「寒ブリ」は美味しく絶品で、漁協では安定した水揚げをしています。
相馬双葉漁業協同組合請戸支所:0240-34-4121
背中が濃い青緑色の斑紋があり、お腹が銀白色の真サバと、ゴマのような斑紋が付いているゴマサバは、昼は水深70〜150m辺りに生息し、夜間は表層に浮上してきます。秋サバは脂がのって丸々と太った美味しい時期になります。浪江沿岸の海域にはホッキ貝が生息し水揚げされています。ホッキ貝は大きくなるのに長い年限がかかり、寿命の長い貝で、身も大きく、食べごたえのある大変美味しい貝です。
相馬双葉漁業協同組合請戸支所:0240-34-4121
相馬沖には、エサが豊富なことから季節の魚がたくさん回遊して来ます。黒潮に乗ってやって来る季節の旬の魚、初カツオや豊富な種類のマグロもやってきます。地元の漁師は、恵まれた海で季節の魚を漁獲し、水揚げされセリにかけられ、漁師まちは大変賑わいます。
相馬双葉漁業協同組合請戸支所:0240-34-4121
阿武隈山系を源とする高瀬川渓谷は、奇岩、怪石などをぬうように流れる急流など、自然のままが残った渓谷です。天然のアユがのぼる川100名川に選ばれ、新緑や紅葉の時期は多くの人で賑わいます。4月1日〜9月末までアユ・ヤマメ・イワナ釣りも楽しめます。
室原川・高瀬川漁業協同組合:0240-35-1330
上ノ原地区と立野地区の、約30ヘクタールの梨農園で栽培されている梨は、主に幸水・豊水・新高で、有機栽培で栽培・生産されており、大変甘く、浪江町の特産品の一つです。収穫の最盛期は8月下旬から10月上旬ころで、旬の味覚を楽しみに訪れる人々が多くなっています。
JAふたば農業協同組合浪江支店:0240-34-2121
高冷地野菜として津島地区を中心に栽培されている九重栗かぼちゃは、切った断面がハート型をしているので、黄色いハートの愛称があり、癌の予防効果が有るとされているカロチンの含有量が普通のカボチャの約2倍あります。また、プッチーニと言われる直径8〜10cmの小ぶりの観賞用のカボチャも作られています。
JAふたば農業協同組合浪江支店:0240-34-2121
双葉地方では、浪江町や葛尾村を中心に畜産農業が盛んな地域で、肥育牛約5600頭などが飼育されている産地です。ブランド牛「福島牛」は、県内で育てられている黒毛和牛の特に肉質の優れた牛肉です。福島牛は、徹底した安全管理体制のもとで飼育されている自慢の牛です。
JAふたば農業協同組合浪江支店:0240-34-2121
アユ・ヤマメ・イワナなどの川魚が生息する、高瀬川や請戸川など、清冽な水が豊かな浪江町には、コシヒカリやひとめぼれなど美味しいお米も豊かに実ります。美味しい水と米で、美味しい地酒も造られています。町内には3軒の造り酒蔵があり、喉越しがスッキリとした寿・純然たる手作りの天王山・うつくしま夢酵母を使用した楽實など、蔵自慢の地酒を醸しだしています。
浪江町商工会:0240-35-3321
大堀相馬焼は320年の歴史を誇る伝統的工芸品で、現在25の窯元が自慢の焼物を製作しています。大堀相馬焼には3つの特徴があり、粘土と釉薬の収縮率の違いから生じる「青ひび」、狩野派の筆法と言われる「走り駒」の絵、そして第3には、二つの器を重ねた「二重焼」という構造です。平成22年1月には、地域団体商標登録を取得し、伝統を守りながら日々努力しております。
大堀相馬焼協同組合:0240-35-4917
標葉郷相馬野馬追祭は7月23日に出陣式、24日に甲冑で身を固めた騎馬武者が南相馬市より帰郷し町内を行列した後、浪江中央公園で神旗争奪戦が行われる、戦国時代から続く、歴史ある伝統文化行事です。野馬追の由来は、一千有余年の昔にさかのぼり野馬を敵兵に見立てて野馬を追う軍事訓練で、捕らえられた馬は神前に奉じ妙見の祭礼として行ったそうです。
浪江町観光協会:0240-34-2111
約300年前から請戸地区で、毎年2月第3日曜に行われてきたお祭りです。くさの小島で潮水を献じ、水の濁り具合や泡立ち具合で、その年の漁獲を占ったのが始まりとされています。くさの神社境内で保存会の神楽や小学生の田植踊りなどを奉納し、神輿が地区内を練り歩き、浜辺に付くと改めて、神楽や田植踊りを奉納し、下帯姿の若衆に担がれた紅白の樽神輿が水しぶきをあげて海に向かう力強い神輿ぶりが披露されます。
浪江町観光協会:0240-34-2111
請戸漁港では毎年1月2日に、大漁旗をなびかせて漁船約106隻余が、1年間の海上安全と豊漁を祈願して出初式が行われます。先頭には水揚げの最も多かった船が一番船を担えます。くさの神社沖合いでお神酒をささげ、水しぶきをあげて行軍する漁船群を、埠頭から多くの見物客が見守ります。また、請戸漁港ではお盆の1日と12月30日に夕市が開かれ、新鮮な魚介類が浜値で求められることから、毎回大変賑わっています。
浪江町観光協会:0240-34-2111
明治6年(1873年)にこの地方の産業振興と経済発展のために設立された歴史ある市として、年中行事の中でも最大の行事です。以前は農家の収穫が済んだ旧暦10/10に行われていましたが、現在は毎年11月下旬の3日間、全町上げて開催されています。新町が歩行者天国となって、約300店舗の露店が軒を並べ、大道芸大会も行われます。
浪江町観光協会:0240-34-2111
双葉町のダルマは、300年以上前の相馬藩の時代から続く歴史と伝統あるダルマです。双葉ダルマには、赤いダルマに金色で双葉町の町章と町の鳥キジが描かれているものと、太平洋をあらわす青い色に町の花サクラがあしらわれているものの2種類があり、大小9種類のサイズがあります。双葉ダルマは、完成すると大安の日に初発神社で開運の祈祷をしてから販売されています。
ふたば農業協同組合双葉支店:0240-33-2121
双葉町役場産業振興課(商工観光係):0240-23-0051
梨の歴史は古く、弥生時代のころからあったとされています。温暖な土地で古くから栽培され、そうま梨(豊水)として出荷されています。
南相馬市観光交流課:0422-22-2111