8世紀の初め、奈良の平城京を中心に、日本全国は60あまりにの国に分かれ、東北地方には2つの国がありました。724年には、その国の一つである、陸奥国の国府「多賀城」が置かれ、東北地方全体を治めました。多賀城市は、特別史跡多賀城跡をはじめとする史跡や歌枕などの名所が市内各所に点在し、古い歴史の面影を今に伝えています。南三陸金華山国定公園の日本三景の松島湾、世界三大漁場三陸沖の仙台湾に面して自然環境に恵まれた国。一次産業の農業は稲作を主体に、施設野菜の栽培や花卉栽培などを促進、複合的な農業経営を推進し産地の発展を目指しています。
多賀城市役所商工観光課:022-368-1141
多賀城市役所農政課:022-368-1141
多賀城市の秋の味覚の代表のひとつに、長十郎梨や豊水梨などがあります。長十郎は甘みと水分のある固めの果実で、味の人気には根強いものがあります。適度な酸味と日持ちが良いといわれる豊水は9月の中旬が時期です。市内の果樹園では、長十郎梨やブドウなどが栽培・生産され、複合的な果樹栽培農業を推進しています。
寒冷地と温暖地の中間位置で晩生品種のふじなどに適した、市内の果樹園ではりんごが栽培され、秋には真っ赤な実で埋め尽くされます。多賀城産のりんごの特徴のは、いっぱい詰まった蜜の強い甘みと、完熟まで木で実らせるため、凝縮したりんごの蜜がいっぱいの完熟リンゴです。
市内の自然豊かな環境の中に点在する温室(ハウス)では、花卉栽培が古くから盛んに行われています。特に、多賀城で栽培・生産されている「カトレア」「洋ラン」などは、仙台市場などでも人気の高い花で、多賀城は花卉栽培の産地として知られ発展してい郷です。
毎年、6月中旬〜7月上旬に「多賀城跡あやめ園」で開催される、「多賀城跡あやめまつり」は、250種類の200万本のあやめや花菖蒲が咲き誇り、市民をはじめ多賀城を訪れる多くの方々に、おなじみの「あやめまつり」として愛されファンの多い祭です。毎土・日曜日には、特別イベントや野だて・俳句大会・体験コーナー・国際交流会などが開催、史跡案内のガイドサービスもあります。また、出店コーナーでは、地域自慢の旬の味覚なども楽しめます。
多賀城市観光協会:022-368-1141
毎年、11月の第3日曜日(9:00〜14:00雨天決行)に開催する「たがじょう市民市」は、市民はもちろん、観光などで多賀城を訪れる方々の市民マーケットです。当日は、地元産の新鮮な野菜や果物・生鮮食品などが、ところせましと並びます。また、盛大なステージイベントも開催され、秋の味覚の季節を飾る市民の祭です。
多賀城・七ヶ浜商工会:022-365-7830
豊富な種類の魚貝類が水揚げされている仙台塩釜漁港漁は、世界三大漁場の三陸沖を控えていることから、多種多様の魚が漁獲され季節の旬の魚が水揚げされ、魚市場で競りに掛けられ、仲卸事業者等を通じて市場に供給されています。市民の食文化を支えている生鮮食料品市場の歴史は古く、伊逹正宗の仙台開府の時が始まりといわれています。今から約400年前の慶長6年(1601年)に城下町が完成した時になります。仙台市中央卸売市場は、大正12年(1923年)にスタートしました。
仙台市中央卸売市場管理課:022-232-8111
仙台市中央卸売市場水産物卸協同組合:022-232-8072
七ヶ浜町は、東側と北側は松島湾に、南側は太平洋と三方を海に囲まれ、豊かな自然環境に恵まれた漁師まちです。市内には、菖蒲田浜漁港・松ヶ浜漁港・小浜港と4ヶ所の船だまりがあり、地元の漁師たちは、刺網漁・採貝漁・釣り漁・小型定置網漁などで、季節の旬の魚貝類を漁獲し水揚げしています。松島湾では、養殖漁業が盛んに行われており、育てる漁業などへ転換した資源管理型漁業を推進、安定した漁獲量の確保などを図り、水産業など地場産業の振興などに努めています。
七ヶ浜町役場産業課:022-357-7443
宮城県漁業協同組合七ヶ浜支所:022-349-6222