豊浦町は冷涼な北海道にあって、比較的気候が温暖な道南胆振地方の西端に位置しています。噴火湾(内浦湾)に面して大きく南に開けた海岸線はまぶしく陽光にきらめき、巨岩や断崖が変化に富んだダイナミックな景観をつくり出しています。江戸の頃には、アイヌ人が暮らしていた記録があり、町の歴史としては、1798(寛政10)年、松前藩が町内の礼文華に会所を設け、酒井弥六を知行主にしたのが始まりで、1932(昭和7)年に豊浦町と名付けられました。対馬海流(暖流)の影響を強く受けるため、夏は涼しく冬は温暖という快適な気象条件に恵まれ、背後を田園と森に囲まれた豊かな自然環境であり、農業と水産業が基幹産業の町です。ホタテ・イチゴ・豚肉は、豊浦町の3大特産品として品質の良さで知られています。
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
先人たちが海を拓き大地を耕して、豊浦は山海の恵豊かな第一次産業の町として発展してきた。豊富な水産資源を守り、つくり育てる貝養殖漁業のほか、鮭ふ化放流事業やアワビ・ウニ種苗放流事業等が行われている。中でもウニ・アワビ種苗放流事業は、恵まれた漁場にバランスよく放流され、資源が確保されています。また、加工食品研究を進めるため、2007年に東海大学と地域総合交流協定が締結され、大学に実習や研究活動の場を提供し、相互に連携・交流を通じて地域経済を活性化しています。また、観光施設と連動して観光交流型漁業にも力をいれています。町内には、豊浦漁港・礼文漁港・大岸漁港の3ヶ所の漁港があり、地元漁業者の漁業基地になっています。漁業者の約7割がホタテ養殖に携わり、ホタテが全漁獲量の約8割を占めている。ホタテ以外ではサケ・カレイ・ヒラメ・カニ・アワビ・ウニ・などが水揚げされています。
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
いぶり噴火湾漁業協同組合豊浦支所:0142-83-2311
豊浦町のの漁業は、ホタテが中心で漁業者の約7 割がホタテの養殖に関わり、ホタテが全漁獲量の8 割を占めている。また、豊浦町は噴火湾におけるホタテ養殖の発祥の地である。豊浦産のホタテは貝柱が大きく、身がほどよく締っている。噴火湾の海とホタテを知り尽くした漁師が育てた逸品です。2年貝と3年貝があり、3年貝は2年貝の3倍ぐらいの価格がしますが、やはり甘みと旨味を味わえる3年貝がオススメです。3年貝はやや市場に出回るのが少ないのが難点です。
いぶり噴火湾漁業協同組合豊浦支所:0142-83-2311
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
噴火湾近海は、寒暖の海流の交錯する豊かな恵みを受けた好漁場を抱え。秋口に、沿岸に設置された定置網で捕獲される、旬の秋鮭が沢山水揚げされます。水揚げされた秋あじ(鮭)は身だけでなく、イクラや筋子としても加工され、北海道の味として出荷されます。ホッケの産卵は9月中旬〜12月中旬、水揚げ量の多い魚で、春になると脂ののりがよくなって、ますます美味しくなり、北海道に花が咲くころ、旬を迎える魚です。豊浦町の秋には、貫気別川に、北洋などから戻ってきたサケが遡上します。貫気別川に設置されている、インディアン水車で捕獲・採卵、ふ化された稚魚を放流しています。
いぶり噴火湾漁業協同組合豊浦支所:0142-83-2311
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
豊浦町では、赤ガレイ・石ガレイ・宗八ガレイ・ヒラメ・マツカワ等の漁獲は年間約150t。ホタテ・サケに続く3番目の漁獲量があります。また、イカ釣り漁で漁獲されたイカは、地元漁港に主に水揚げされています。ヤリイカは11月〜3月が時期で、スルメイカは7月〜12月が時期です。1月〜3月がイカ釣り漁の最盛期です。
いぶり噴火湾漁業協同組合豊浦支所:0142-83-2311
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
噴火湾のウニ・アワビは、プランクトンやミネラルが豊富な海の豊かに海藻が茂る海岸の好漁場に生息し、栄養豊富な昆布などの海藻を食べて成長します。豊浦で獲れるウニには、「ムサラキウニ」と「バフンウニ」とがあり、見た目の棘の長短や色の違いのほかに、ムラサキは粒が大きめでかつアッサリした甘みある味が特徴的で、バフンはムラサキと比べて水揚げ時期が短く、昆布を主食とするため味がより濃厚なのが特徴です。噴火湾自慢の毛ガニは、身がぎっしりと詰まった豊浦産の毛ガニの味わいは格別で、市場でも人気者です。
いぶり噴火湾漁業協同組合豊浦支所:0142-83-2311
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
イチゴの名産地としてすっかり有名になった豊浦町では、やわらかく品質の良さが人気の豚肉、そして浅葱(あさつき)も全道一の生産量を誇っています。ほかにも新鮮でおいしい農産物がいっぱい。農業の主な栽培作物は水稲、馬鈴薯、いちご、てん菜、スイートコーン、豆類 などです。酪農は、肉用牛や豚の飼育。畜産は、放牧酪農の推進などによる良質な資料の確保、資源の循環利用を図り、持続可能な経営スタイルを構築しています。
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1410
とうや湖農業協同組合豊浦支所:0142-83-2111
豊浦町で栽培される「豊浦いちご」は30年程前から栽培が本格化。平成15年には国内最大級の生産団地が完成し、通年の出荷体制が確立しています。豊浦町は夏も涼しくいちごの栽培に適し、品質の維持と甘味がのりやすいことを特徴に、道内の市場で高い評価を受けてきました。「豊浦いちご」のブランド維持・向上のため平成18年5月に商標登録出願を行い、平成19年1月に登録されました。実が青いうちに収穫する「早摘み」ではなく、実が赤くなってからの収穫にこだわっています。
とうや湖農業協同組合豊浦支所:0142-83-2111
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1410
平成20年7月に開催された「北海道洞爺湖サミット」でも食材として提供されたため、絶好のPRとなりました。札幌や地元周辺の有名菓子会社によるプリンや発泡酒の発売、有名レストランでの使用等、「豊浦いちご」を主な原材料に使用する動きが進んでいます。豊浦いちごで作られた「いちごシャーベット」は、道の駅とようら・天然豊浦温泉しおさい、で販売されています。
道の駅とようら:0142-83-1010
とうや湖のあさつきを生産している豊浦町礼文地区は、豊浦町本町から渡島方面へ向かった、礼文華峠の手前の内陸に位置します。アサツキは、万能ネギにも似た葉の色が淡緑なネギの仲間。この地域では以前から、地域の農家の方が周辺の山林に自生する野生のあさつきを畑に植えて栽培していましたが、本格的に産地として出荷しはじめたのは20年ほど前。「とうや湖のあさつき」は豊浦在来種。この地域に栽培条件が合っていたため、寒さやしばれにも強くて育てやすい。「とうや湖のあさつき」の出荷時期は、真冬の1月中旬から4月中旬まで。札幌や室蘭など道内の市場にのみ出荷しています。「二重カーテン+トンネル」栽培で、1月出荷分は温水ボイラーで加温していますが、2月以降は、無加温でじっくりと、環境にもやさしい栽培方法でエコに育てています。道内の産地は豊浦町のみです。
とうや湖農業協同組合豊浦支所:0142-83-2111
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1410
洞爺湖サミットで使われた、豊浦町のSPF豚肉は、道内でも有数な産地としてしられています。衛生的に高いレベルで飼育されたSPF豚は、臭みがなく、柔らかく、旨みがたっぷりです。安全・安心で人気があります。最高のSPF豚で、赤身に、白くあっさりと旨い脂肪が調和し、ジューシー。肉質がきめ細かく、あくまで柔らかな食感です。 保水性の高さが、旨みを逃さず、冷めても固くならず、豚特有の臭みもありません。安全・安心な肉質と低カロリーの豚肉です。SPF豚」とは、豚の健康に悪影響を与える指定された特定の病気が存在しない豚のことをいいます。
(有)ゲズント農場:0142-86-1666
(有)フロイデ農場:0142-86-7788
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1410
豊浦を代表する特産物、新鮮ないちごとおいしい豚肉。6月上旬日曜日に、豊浦海浜公園で、開催されるいちご豚肉まつりは、豊かな自然の恵みへの感謝の心とおいしさがはじける、豊浦の夏のオープニングイベントです。特産の農水産物即売のほか、マーチングバンドやブラスバンド、とようら太鼓などが披露されるなど、楽しいアトラクションもいっぱいです。
とうや湖農業協同組合:0142-89-2468
まるごと豊浦〜北の収穫祭〜として、2月下旬の日曜日に、豊浦ふるさとドームで、活ホタテなどの豊浦町の特産品や近隣市町村の特産品などが、販売される他、「ホタテ釣り堀」「世界ホタテ釣り選手権大会」など豊浦ならではのイベントも開催します。
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
毎年魚に脂がのっておいしくなる秋、10月の第一日曜日に、豊浦漁港前広場で、開催されるおいしい海の味覚の祝祭。大人気のサケのつかみ取りのほか、秋サケのチャンチャン焼きやジャンボ鍋でつくられた浜鍋がふるまわれる。さらに、町民手作りの出店では海産物のほか秋の実りの農産物の即売会も行なわれる楽しいイベント。
いぶり噴火湾漁業協同組合豊浦支所:0142-83-2311
大岸冬まつりは冬の寒さを吹き飛ばし、雪遊びを楽しむ北国ならではのまつり。雪像や滑り台を一緒に作る作業が住民同士のコミュニケーションと連帯感を深める。また、手作りの豚汁や甘酒が参加する人も、見物する人も全ての人の見も心も暖めてくれる楽しいイベントで、明るい子供の声が響き渡ります。
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
噴火湾に臨む夕景と潮騒のリズムを楽しみながら、おおらかに、ゆったりとくつろいでいただける天然温泉「しおさい」は、豊浦町『海と緑のふるさとヘルシーパーク構想』の一環として誕生した、心と体を癒す新しいリゾートスポットです。大きな客船のような外観の大浴場は、和風と洋風の2つのデザイン。ともに露天風呂、ジャグジー、打たせ湯、サウナなど豊富で良質な天然温泉をふんだんに用いた、11種類の多彩なお風呂が楽しめます。
泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(低張性中性高温泉)
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりうちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病、動脈硬化症など
10時00分〜21時00分 年中無休
大人:500円 小学生:300円 幼児:150円 宿泊もできます。
天然豊浦温泉しおさい:0142-83-1126 FAX:0142-83-3870
松前藩が支配する前は、アイヌの居住区であったことを忍ばせる名前が数多く残っています。ベンベ川、オロエンヌキベツ川、ポンベツ川、ベタヌ川、ポン別川、ベベシレト岬、イコリ岬、ポンベツの滝・・など。カムイチャシ史跡公園はアイヌ語で「神のとりで」という意味のとおり、雰囲気のある丘の上の公園です。ゆっくりと一歩一歩、153段の階段を登って公園へ。木製の遊歩道や東屋が整備され、展望台からは大きくくっきりと広がる噴火湾を一望することができます。長さ16m、幅5m、深さ3mにわたって掘られた壕にも神秘性がうかがわれます。また、国指定の景勝文化財「ピリカノカ」に指定されました。
豊浦町水産商工観光課:0142-83-1408
長万部漁協さん隣に建てられた干し場”、この干し場は、前浜で獲れた魚を浜の寒風で干し上げるためのもので、昔々から前浜に伝わる伝統的な製法で丁寧に作られた秋の味、秋鮭山漬の鮭が干されています。新巻鮭とは違い、熟成塩蔵された秋鮭を海水で戻し洗いし、さらに前浜の冷たい風で干し上げる手間のかかった自信の鮭です。海から川に回帰する直前の大型の雄鮭だけで作られています。本当に特大サイズ。顔つき、歯並び、迫力満点の秋鮭山漬は、名付けて「シャマンの翁」。長万部漁協の隣にマリノス長万部漁協直販店があります。
定休:土・日曜日、祝祭日
営業時間:9:00〜17:00
マリノス長万部漁協直販店:01377-2-6360
洞爺湖サミット」で使用された貴重な高級肉で、地元でもなかなか手に入らない貴重な黒毛和牛です。脂に和牛ならではの香りと甘さがありとろけるような食感です。A5、A4ランクの黒毛和牛を「奥洞爺牛」の名で提供しています。
とうや湖農業協同組合:0142-89-2468
洞爺湖町産業振興課:0142-74-3005