三崎漁港は、南に面した城ヶ島が自然の防波堤の役割を果たしている、天然の良港です。このため古く平安時代から利用されてきたといわれています。江戸時代には江戸湾防備の本拠地に選ばれ、漁港としての機能も発展して、江戸の台所をまかなう港町として栄えました。明治40年(1907年)前後から漁船が機械船になり、新しい漁場の開拓をめざす全国の漁業者が訪れるようになり、その名が知られ、マグロ漁業基地としての始まりです。大正10年(1921年)には、初めて本格的な漁港の修築工事に着手しました。昭和初期に、神奈川県・三崎町が協力し、当時としては類を見ない近代的な魚市場を建設するなど、順次埋め立て地に漁港施設の拡張整備を行い、約45.2ヘクタールの陸地が生まれています。また、三浦半島近海、伊豆七島海域を漁場とする沿岸漁船、日本海域のイカ釣り、太平洋沿岸域のさば・さんま漁などの沖合漁船の根拠地にもなっています。近年では養殖ハマチ・マダイなどの活魚の水揚も行われるようになり、東日本方面への活魚供給中継基地としての役割も担っています。
神奈川県東部漁港事務所:046-882-1233
三浦市三崎水産物地方卸売市場の主要取扱品目は、マグロ類(メバチマグロを中心にクロマグロ、ミナミマグロ等)、カジキ類、及び沿岸・沖合魚介類(サバ、イワシ、アジ、イカ、ブリ類、キンメダイ等)、特に冷凍マグロ類の取引が有名で1日に400本から1000本程度の取引がされています。 一般の方の見学について、当市場の2階に見学コーナーを用意してあります。2階に受付がありますので、備え付けの受付台帳に記入の上見学してください。見学は2階の見学通路から市場を見下ろす形となります。見学に適した時間帯は、午前8時00分から午前9時30分頃となります。当市場の休場日は不定休となっております。また、冷凍マグロ関係と沿岸・沖合魚介類関係では休日が異なることがありますので、ご注意ください。
三浦市市場管理事務所:046-882-1111
日本有数のマグロ水揚げ高を誇る三崎漁港には、世界各国からマグロが集まってくるため、近海ものしか集まらない漁港とは三崎漁港は規模が違います。マグロ漁船が入港し,ロープにつながれたマグロがクレーンに吊られて水揚げされる様子は、凄い迫力があります。水揚げされたマグロはすぐに冷凍トラックで、冷凍倉庫に移送されます。マグロは、捕獲された場所と季節、潮の流れなどから、その魚の状態を見極めて買い付けるかどうかの判断をすると目利きは言います。
三浦市市場管理事務所:046-882-1111
冷凍倉庫からマグロが入札場に運ばれてきます。入札場にただよう白いもやもやはマグロが冷えている証拠。いよいよ入札が始まります。ズラリと並ぶマグロは壮観。仲買人は皆、じっくりと尾の身を検分し、見極めます。マグロは尾の身をみればどんな状態かわかり。脂のつき方はもちろん、死んだ状態で揚がったのか、生きている状態で揚がったのか、など品質を判断する材料としては欠かせません。
三浦市市場管理事務所:046-882-1111
仲買人は真剣に、おいしいマグロを厳選しています。プレートに入札額を書いて、箱に入れていきます。落札した業者が黒板に書かれて行く緊張の瞬間です。落札したマグロは直ぐに冷凍トラックに積んで移送されます。こうして三崎のマグロは日本中に運ばれ、消費者の食卓に届きます。
三浦市市場管理事務所:046-882-1111 内線77335
全国有数の漁獲量があるマグロやブリ、キンメダイなどを目当てに、休日には首都圏から多くの観光客が訪れています。三浦市が運営する水産物地方卸売市場の2階にある三崎食堂は、マグロと釜揚げシラス、三浦特産の海藻を合わせた「三崎めぐみ丼」など、マグロづくしの料理の他に、三浦・三崎の海や畑で育った、まさに宝物と呼びたくなる"食財"を、一流シェフが惜しげもなくさばき、その場で食していただきます。 海と畑と人の幸 三拍子が揃った 三崎食堂 。他では味わえない美味の数々を、リーズナブルな価格でご堪能いただけます。
三崎水産物地方卸売市場食堂:046-882-1620
新鮮な魚介をその場で買えて、味わえる。漁港近くの市場や鮮魚店・食堂など、漁港など漁師まちを巡る旅は、産地の旅情や季節の食欲などを満たしてくれるます。三崎産直センター「うらり」は、地元の鮮魚店や三崎の水産加工品などを売る店が並び。土日と祝日の昼に営業する軽食喫茶のメニューには「まぐろカツカレー」が用意される人気。
三崎産直センター うらり:046-881-6721
地元の組合や小売業者などによる「三崎朝市」が、毎週日曜に開催されている。獲れたての鮮魚を漁師が販売したり、生産農家が野菜・花や養鶏場の卵、地元のお魚屋さんが用意する、地魚や干物など。三崎のマグロはもちろん、毎週目玉商品がいっぱい並びます。
三崎朝市協同組合:046-881-4488
三浦市内の、マグロ水揚げ基地で有名な三崎漁港では、延縄(遠洋マグロ延縄)・海面養殖業(ハマチ)・定置網を主な漁業に、マグロ・カジキ・キンメダイ・サバ等を水揚げ。間口漁港では、釣り(サバ釣り・イカ釣り)・刺し網漁業を主な漁業に、サバ・金目鯛・イカ類・タイ類・サザエ等を漁獲。金田漁港では、大型定置網漁業・海面養殖業(藻類)・釣り・小型定置網漁業・刺し網漁業を主な漁業に、ワカメ・サバ・イワシ・アジ類・スズキ等を漁獲。毘沙門漁港では、約9割を占める定置網漁業・刺し網漁業・採貝業・採藻業・海面養殖業(藻類)を主な漁業に、サザエ・ヒジキ・ワカメ・タコ等漁獲。初声漁港では、採藻業・刺し網漁業・採貝業を主な漁業に、ヒジキ・サザエ・ワカメ・エビ類等を漁獲。天然の良港に恵まれた市内の漁港は、漁業基地として役割を担っている。
三浦市経済部水産課:046-882-1111
みうら漁業協同組合:046-881-7261
沖合いの決まった場所に網を固定し、網に入ってきた魚をとる漁法。年間を通して、イワシ・アジ・スズキなど魚種が安定している。金田地区と毘沙門地区が盛んで、荒天等を除きほぼ毎日、季節の旬の魚を水揚げしている。
みうら漁業協同組合毘沙門支所:046-881-4237
みうら漁業協同組合:046-881-7261
サバ・イカ・キンメダイは一年を通して釣れ、特に夏から秋にかけての松輪サバは全国的に有名である。一本釣りは網を使わないため魚体に傷がつかず付加価値が高い。また、まき網のように幼魚まで一網打尽にと捕獲することがないので資源保護の立場からも見直されるべき漁法である。
みうら漁業協同組合:046-881-7261
刺し網漁業
イセエビ・ヒラメ・磯根魚等、周年行われる。6月〜7月は産卵のためイセエビは禁漁。
覗突(みずき)漁業
文字どおり小舟から海中めがねで海底を覗(のぞ)いて、長い棒を使って貝類を取る漁法。夏場は、サザエ・アワビ・ウニ等、冬場はナマコ・天然わかめがとれる。
わかめ・こんぶ養殖漁業
初冬にいかだへ種糸をつけ、海の栄養分をたっぷり含んで大きくなる1月〜3月までに収穫する。生だけでなく塩蔵や干しわかめとしても出荷する。
みうら漁業協同組合:046-881-7261
三浦半島の南端、剱崎灯台の袂に位置する松輪地区では、6〜11月の漁期に沿岸域に来遊するマサバを一本づつ大切に釣上げるサバ一本釣漁業が盛んです。夜明け前に出漁し、釣上げた魚はガッチリ氷を効かせて昼過ぎには水揚げしてすぐに出荷するので鮮度抜群です。
松輪サバは「これが鯖か?」というほど肉付きが良く、脂がのって美味なので、築地市場だけでなく、さばを生で食す食文化が定着している関西市場でも高い評価を受けています。8月のお盆過ぎに旬を迎える松輪サバは、胴体から尾にかけて黄色い筋が入り、「松輪の黄金サバ」と称され、サバの最高級品として珍重されています。
みうら漁業協同組合松輪販売所:046-888-1746
室町時代に紀伊から地曳網漁が伝わり、江戸時代にはイワシ(食用より肥料用として)を主に漁獲していました。大正時代にシラス専用の地曳網が三浦から小田原にかけて約150ヶ網が操業し、主に食用として漁獲しており、現在では藤沢市、茅ヶ崎市、大磯町などで数ヶ網が観光地曳網なども含め操業しています。
船曳網は江戸時代にコマシ網が始まり、肥料や餌用のアミを漁獲していましたが、明治20 年頃、三浦半島沿岸でシラス網が始まる。戦後には230隻も操業し、昭和38年には魚探、昭和40 年代に揚網機が導入され、平成元年に神奈川県しらす船曳網漁業連絡協議会が創設され、現在では30 ヶ網が操業し、現在の「湘南しらす」ブランドを築いています。
神奈川県のしらす船曳網漁業及びしらす地曳き網の漁期は、3月11日から12月31日(1月1日から3月10日の間は禁漁期)の間で、現在では相模湾沿岸の横須賀市長井から大磯町の間で操業しています。
神奈川県しらす船曳網漁業連絡協議会:0465-23-8531
湘南しらす直売所(三浦市)「君栄丸」電話&FAX:046-874-8710では、シラス干しのほかに釜あげシラスやタタミイワシも直売している。
また、各浜自慢の漁業者は、漁獲→加工→直売の方式で販売しています。
三浦市は三方を海に囲まれているため、「冬温かく、夏涼しい」という気候です。 その温暖な気候を生かした露地野菜中心の農業が盛んで、三浦市の農業は神奈川を代表する野菜の産地として全国的にも有名です。冬はダイコン、キャベツ、夏はスイカ、カボチャ、メロンなどを生産しています。三浦半島でのダイコンの歴史は古く、寛永年間から栽培されていたことが相模風土記に記録されています。冬春ダイコンと早春・春キャベツが国の指定産地に、スイカが県の指定産地になっています。最近では、面積はそれほど多くありませんが、トウガン、ニガウリ、夏ネギ、トマトなども栽培しています。また、みかん狩り、イチゴ狩りなども行っています。
三浦市経済部農産課:046-882-1111
三浦市農業協同組合:046-888-3145
三浦大根の歴史は古く、寛永年間の頃より栽培されています。三浦特産の冬ダイコンは「三浦ダイコン」として長年にわたって名声を維持してきましたが、近年は青首ダイコンが99%と主流になっています。生産額順位で毎年1・2を誇っています。
三浦市政策経営課:046-882-11110
三浦半島で早春キャベツの作型が確立したのは昭和40年代前半で、それ以前は冬キャベツが栽培されていました。冬キャベツと春キャベツの中間的性質を持つ、やわらかいキャベツとして開発され、「早春キャベツ」という名称は、春キャベツが出荷される前の1〜2月の早春期に出荷されることから命名され、昭和55年に国の指定産地になる。11月〜3月まで約120万ケース(大型トラック約1400台)出荷しています。現在の春キャベツの栽培スタイルが確立されたのは昭和40年頃で、昭和41年には国の指定産地となりました。春キャベツは、とてもやわらかく甘いのが特徴で生食に向いています。3月〜5月まで約310万ケース(大型トラック約3500台)出荷しています。
三浦市農業協同組合営農部:046-888-0632
明治16年ころから栽培されている伝統あるスイカです。
大玉スイカは約16万ケース、小玉スイカは約87.000ケースが出荷されています。
三浦市政策経営課:046-882-11110
果肉が厚く、香り甘み抜群の高級品。プリンスメロンが露地メロン栽培として三浦に導入されたのは昭和37年、現在はタカミ・クルメ・メロディ・キンショーなど6月下旬から7月下旬まで約22,000ケースが出荷されています。
三浦市政策経営課:046-882-11110
カボチャは作付面積300haで22万ケース出荷されています。畑で太陽を十分浴び、完熟させた、カロチン豊富な、「三浦こだわりカボチャ」は市場でも高い評価を受けています。
冬瓜は昭和60年頃から栽培され、ビタミンC豊富なヘルシー野菜として近年人気の、小とうがん(5〜7月)12万ケース、ミニとうがん(6〜8月)、大とうがん(6〜9月)は約6万ケース出荷されています。
三浦市政策経営課:046-882-11110
三浦市農協上宮田支店前(京急線「三浦海岸」下車)
営業時間:9:00〜17:00
12/30〜1/7日休業
上宮田支店前直売所:046-888-3151
三浦市農協三崎支店前(京急バス「岬陽小学校」下車)
営業時間:9:00〜17:00
8/14日〜8/15日、12/30〜1/7日休業
三崎支店前直売所:046-888-3151
三浦沖海洋深層水は、飲料メーカーなどに製品原料として供給されている。メーカーなどでは、三浦沖海洋深層水の特性を生かした、ミネラルウォーター・アルコール飲料・加工食品・水産物など商品を開発し消費者ニーズに応えている。
三浦市政策経営課:046-882-11110
郷自慢三浦沖海洋深層水
チャッキラコとは、毎年1月15日の小正月に三浦市三崎の仲崎・花暮地区や海南神社で、豊漁・豊作や商売繁盛などの祝福芸として、女性のみで踊られる民俗芸能の一つです。その起源は江戸時代まで遡り、『三崎志』(宝暦6年(1756)刊行)の年中行事の項に「〇初瀬踊 一名日ヤリ 十五日女児集リ踊ル」とあるので約250年前から伝承されてきたことが伺えます。また、踊りには2つの伝説が伝えられています。1つは、海南神社の祭神藤原資盈の奥方盈渡姫が、庶民の娘に教えたというもの。もう1つは、源頼朝が三崎来遊の際、磯取りしていた親子に舞を所望し、母親が唄い、娘が舞ったというものです。古代・中世まで遡るかは不明ですが、少なくとも江戸時代中期までは文献で確認されています。
三浦市教育部文化スポーツ課:046-882-1111
三浦市三崎の海南神社に伝わる「面神楽」は、毎年11月初めの申酉の両日、神社境内の神楽殿で奉納されます。関東では一般的に里神楽・神代神楽などと称されますが、三崎では面を被る事から「面神楽」といいます。 演目は現在まで国固め、恵比寿の舞、湯立、岩戸開きなど多くの演目が伝承されており、「国固め」で始まり、最後は「岩戸開き」で終わります。演目中には、海神に漁の安全や大漁祈願を願った「恵比寿の舞」や「浦島太郎」、世の中を平和にする泰平の舞を舞う「三人囃子」など漁業を中心に発展してきた三崎特有のものもあり見逃せません。
三浦市教育部文化スポーツ課:046-882-1111
いなりっこは、農村の豊作祈願をする信仰の一つで稲荷講がなまった呼び名とされ、三崎の海南神社に納されている「面神楽」の影響を受けて、子ども達が面をつけての踊りや茶番劇を披露するようになったものです。平成14年4月1日、三浦市無形民俗文化財の指定を受け、現在、三浦いなりっこ保存会により三崎の伝統芸能として保存継承されています。
毎年2月11日午前10時頃より。
三浦市教育部文化スポーツ課:046-882-1111
三浦市初声町三戸地区に古くから伝わる、お盆の行事(8月13日〜16日)の最終日に行われる伝統行事、オショロ流しは、8月13日に家に帰ってきた先祖の魂を、16日の朝、オショロサマやお供物とともにオショロブネに乗せて、セイトッコたちが泳いで西方の海に送る行事で、16日早朝、三戸海岸で行われている。国の重要無形民俗文化財に指定されている。
三浦市教育部文化スポーツ課:046-882-1111
「くさや」発祥の地。伊豆諸島でアオムロ・ムロアジ・トビウオなどから作られる干物。開いた魚を独特の塩汁(くさや汁)に漬けて乾燥させたもので、特異な風味と保存性が良いのが特徴です。元もとは単なる食塩水だったと考えられますが、塩を節約するために何代にもわたって同じ汁に繰り返し魚を漬けているうちに、魚体の成分が蓄積し、微生物が作用して、独特の発酵食品になったものと考えられています。
大島町観光商工課:04992-2-1445
世界の人々を迎える横浜の玄関口、新しい「横浜港大さん橋国際客船ターミナル」が2002年に完成し、にっぽん丸・ふじ丸・ぱしふぃっくびいなす等、3万トンクラスのクルーズ客船の入港が増加、また、飛鳥Uやサファイア・プリンセスなど、3万トンを超える大型豪華客船が、2隻の同時着岸が可能になり、本格クルーズ時代を迎えた日本が、世界に誇れる国際港がここに誕生しています。日本郵船のクルーズ客船である、日本最大豪華客船「飛鳥U」は、横浜港を船籍港(母港)とし、大桟橋ふ頭を拠点に活動しています。また、横浜港周遊船であるロイヤルウイングや、伊豆諸島への離島旅客航路も運行しています。
横浜市みなと賑わい振興部賑わい振興課:045-671-2888