旧石器時代より人々が集い暮らし、数多くの縄文文化を開花させた諏訪の郷は、全国に一万余の分社が祀られる諏訪神社のふるさととしても発展し、諏訪信仰とともに歩んできた郷である。郷には当時の神事や祭事が今なお受け継がれ、貴重な歴史遺産も多く残り、かつての面影を今に伝えている。また、400年ほど前に築城された高島城は、諏訪氏の居城として難攻不落を誇り、別名を「諏訪の浮城」と呼ばれていた。諏訪は人と物と文化が交わる城下町として発展し、湖畔一帯には効能豊かな温泉が湧き出し、古くから全国屈指の上諏訪温泉郷として知られている。